ご存知の通り、経営の神様と呼ばれています。成功した経営者であることは言うまでもありません。
でも、私が松下幸之助が好きな理由は、哲学者的側面があるからです。経営を通して人として生きる道を教えてくれる、そう思うからです。
そんな松下幸之助から成功した理由を学んでみることにします。
早速ですが、松下幸之助が語る成功する秘訣とは何だと思いますか?
松下幸之助はこう語っています。
「仕事をする、経営をする時に、なにがいちばん大事かと言えば、その仕事を進める人、その経営者の熱意やね。溢れるような情熱、熱意。そういうものを、まずその人が持っていおるかどうかということや(松下幸之助はなぜ成功したのか、江口克彦著、東洋経済新報社)」
もちろん、それ以外の条件もあるそうですが、情熱や熱意が大切だと語っています。
でが、なぜ、情熱や熱意が必要なのか?
それは、情熱や熱意があれば、成功するための工夫をするようになるし、知恵を絞るようにもなるからです。
工夫をしたり、知恵を絞ったりすることで、成功への道が開けていくからです。
あるいは、情熱や熱意があれば、誰かに聞くこともできるし、助けてを求めるようにもなれるからでもあります。
私は平成20年に開業したのですが、開業当初は集客に苦労しました。
というのも、たくさんの人に会っていけば、会えば会うほど仕事がもらえると安易に考えていたからです。そんなに情熱も熱意もありませんでした。
でも、現実はそんなには甘くありませんでした。
厳しい現実に直面して、初めて、じゃあどうしようか、と真剣に考えたものです。
そうすると、確かに知恵を絞るようになりましたし、それが行動にも繋がっていきました。その甲斐があって、何とか生活できる程度にまで仕事が増えて、その後も順調に仕事が増えていきました。
私のクライアントは中小企業が多いのですが、クライアントの社長と話をして感じるのが、社長は自社にビジネスについて熱意を持っている、ということです。
自社のビジネスを通して社会貢献する、というカッコいい思いがあるかどうかは別にして、自社のビジネスは自分で何とかしなくちゃいけない、というある種の危機感を持っています。
中小企業は社長が頑張らなければビジネスはうまくいきませんからね。
業界の動きにアンテナを立てて、今のやり方がこのまま続くのか、続かないとしたらどう変えればいいのか、ということを日々考えています。
自社のビジネスに熱意を持って取り組んでいる社長がほとんどです。社長がそういう会社は、しっかりとビジネスを続けられています。
中にはそうではない社長も残念ながらいて、そういう社長の会社はやはりというか、ビジネスがうまくいっていないですね。
情熱とか熱意とか言われるとカッコ良過ぎるかもしれません。ですが、「自分がしっかりするしかない」と決意を新たにしてみるのはいかがでしょうか。