自己啓発

道徳を人まかせにしちゃいけない

ネットニュースでは結構話題になっているので、知っている人も多いと思いますが、あいちトリエンナーレで展示の一部が中止になりましたね。

細かい経緯は割愛しますが、私が着目したのが芸術監督を務めた津田大介さんの思いです。

大した覚悟もなく、軽い気持ちで、展示物を決めたんだなぁと思ったからです。

色々と問題があるのですが、それはさておき、私が思うのは、やるんだったら覚悟をもってやれ、ということです。

単なる目立とう精神なのか、周囲にいる人たちにそそのかされたのかまではわかりませんが、私が感じるのは自分なりのしっかりとした哲学や道徳観を持ってなかったんじゃないのかなぁということです。

そこがかっこ悪いと思いましたね。

で、思い出したのが、北野武さんのこの本です。

この本の中でこんなことを言っていたからです。

「道徳を人まかせにしちゃいけない」

あと、それに関連することとしてこんなことも言っています。

「どこかの誰かに押しつけられた道徳じゃなくて、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。」

「道徳なんて言葉は使わなかったけれど、自分の哲学で自分の行動を律していた。今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。」

自分なりの哲学や美学を持っている人はかっこいいと思います。

道徳を人まかせにしちゃいけないって言ますけど、自分なりの道徳を持つには、まず人まねからでいいと思うんですよね。

まねというと語弊があるので、言い換えると、人から学ぶ、教わるということです。

たけしさん自身もお母さんから道徳を教わったと言っています。

私の場合は、人から直接学んだことももちろんあるけど、本を読んだ学んだことの方が多いと思います。

論語や大学と言った東洋思想、禅を中心に仏教思想、あるいは、安岡正篤や吉田松陰、福澤諭吉などの人物。

そういったものの中から「これだ」と思ったものを見つけて実践していく。そうすることで自分なりの道徳を身につけてきました。

そのときに気をつけたのが、それが普遍的なものかどうかということでした。

財界人や芸能人などの有名人が言っていたから、というものではなくて、昔から言われていることや誰もが認める人が言っているかどうかです。

だったら、どうして、芸能人であるたけしさんの本に感心しているんだ?と言われそうですが・・・(笑)

もしかしたら、僕自身が古今東西、本を読んできたから、北野武という特定の人の考えに必要以上に流されずに済んでいるのかも知れません。

今回の件で、津田大介さんも自分なりの道徳観を持って、最後まで毅然と対応すれば、まだマシだと思いますが、そもそも、表現の自由を履き違えていたり、過去に自分が言っていたことと真逆のことを今回やってちゃっています。

しかも、補助金などと使って。一貫性もなければ、道徳観もないので、ちょっとカッコ悪いですよね。