最近、改めて思うのが、社会人になってからが本当の勉強だってことですね。
私は学生時代は大した志もなく、与えられたことをやってただけで、本を読むことなく過ごしました。本を読むようになったのは社会人になってからです。
社会人になってから、いろいろな壁にぶつかったり、悩んだりして、そういうのを解決するために本を読むようになりました。
本を読むようになって、勉強することの本当の目的にも気付きました。今までは深く考えずに勉強してきましたが、実があったんですね、勉強する目的が。
なるほどね、って思いましたよ。それからはさらに本を読んで勉強しようという気持ちにもなれました。
では、勉強することの本当の目的は何かというと、こういうことです。
窮して困(くる)しまず、憂えて意(こころ)衰えず、禍福終始を知って惑わざるがためなり(荀子)
つまり、勉強する目的は、
⓵行き詰まったり、追い詰められても苦しまないようにすること
⓶思い悩んだり、心配したりして、精神的に弱ってしまわないようにこと
⓷禍福終始(何が禍(わざわい)であり、何が福であり、どうすればどうなるかという因果の法則)を知って、どうしたらいいかわからなくならないようにすること
だというのです。
(荀子の言葉もその意味も人間学講話第6集 知命と立命 (安岡正篤人間学講話)を引用しています。)
学生時代は社会人に比べて、人間関係があまり広くありませんし、まず、利害が対立することもありませんよね。
これが、社会人になると、会社の上下関係、他部署との関係、取引先との関係など人間関係に幅が出てきて、しかも、利害が一致しないどころか対立する関係もあります。他部署とか取引先とか。
そうなると、追い詰められたり、思い悩んだり、どうしたらいいかわからなくなることも生じてくるんですよね。
相手の立場や利害もわかるけど、こっちにはこっちの立場や利害もあるし、一体どうしたらいいんだろう・・・ってね。
そういうのって、ほんんんっとに面倒ですよね。
そういう利害対立が簡単に解決すれば何も問題ないのですが、そうもいかないものです。こじれて長引くこともよくあることです。
そうなったときに、気持ちが萎えてしまってはダメなのです。必要な取引ができなくったり、自分にとって不利な取引になったりして、他部署やお客さんに迷惑がかかってしまいます。
それだけらならまだしも、下手したら自分自身の心が傷つき、病んでしまうことも・・・。
そうはなりたくないですよね。
だから、そうならないようにするために学んでおくんです。
じゃあ何を学べばいいかというと、自分自身を成長させることができるものですね。人間的に成長できるものを学ぶといいと思います。
吉田松陰とか坂本龍馬、あるいは論語なんかもいいですし、意外と仏教もいいですよ。
アマゾンでは中身を読めないので、本屋に行って、いろいろと見てみて、気に入ったものを買って読んでみてください。
あなたが、苦しまなくなるように、精神的に弱ってしまわないように、どうしたらいいかわからなくならないようになるために。
学ぶことが人生を変えるきっかけになります。