松下幸之助

●●ではないと、成功しない


松下幸之助は成功する秘訣として「熱意」を挙げています。

よしやるぞ!、何とかするぞ!、そういう強い思いがあれば成功できるということです。

どうして熱意が必要なのかは、こちらのブログを読んでみてください。

でも、問題なのが、あなたにも経験があると思うのですが、熱意が続かないことなのです。

ビジネスとは関係がないですが、ダイエットとか禁煙や禁酒なんかが典型例じゃないでしょうか?

「健康のためにダイエットするぞ」

と思ったところで、目の前に甘いものがあったら、「これを食べてからにしよう」とその甘いものに手が伸びる。

「明日から禁酒だ」

と意気込んだところで、飲みに誘われたらつい乗ってしまう。

このように熱意は意外と持続しなかったりします。

私も健康のため、体を鍛えるため、何度、筋トレをやったことか。やり始めて、数日間は続くのですが、ある日、やれなくなると、その翌日から、パッタリやらなくなってしまうんです。

そんなことの繰り返し(笑)

熱意が持続しなかったら、当たり前ですが、成功からは遠ざかってしまいます。

では、どうすれば熱意を持続させることができるのか?

松下幸之助はこう語っています。

「自分には熱意がある。しかし、その熱意は持続出来る正しいものなのか。あるいは、どうすれば持続出来るのか。成功するまでは苦労も多い。時間もかかる。だから、自分がやりたいと思うことを実行し続ける原動力を、しっかりと持ち続けることが必要でしょう。では、どうすれば、持ち続けることができるのでしょうか。それは特別のことではありません。むしろきわめて平凡で、「なんだ、そんなことかと思われるようなことだということです。ひと言でいえば、「自分の仕事を心底、好きになる」ということです。(松下幸之助はなぜ成功したのか、江口克彦著、東洋経済新報社)」

私も仕事柄、中小企業の社長とよくお会いするので、話を聞きますが、ビジネスがうまくいっている社長のたいていの方は、自分でやっていることを楽しんでいますね。

自分の好きな業界に関わることをしていたり、あるいは、会社経営そのものが好きだったり、悪い意味じゃなくてお金稼ぎが好きだったり。

うまくいかないこともたくさんあるのですが、そんな中でも前向きにやっている方がほとんどです。

サラリーマン社長ではなく、自分で起業して会社経営をしているのでしたら、すでに好きなことをしているかも知れません。

そうであれば、成功への道が近いかも知れません。

問題は、好きではないことで起業してしまった場合ではないでしょうか。

好きだと思って起業したけど、実際にやってみたら好きではなかった、とか、前職の経験を活かして起業してみたけど、そもそも好きなことではなかった、とか。

その場合はどうしたらいいのでしょうか?

私は2つの方法があると考えています。

ひとつ目は、改めて好きなことで企業し直すことです。

好きではないことでこの先ずっとビジネスをやっていても、楽しくないでしょうし、熱意も続かないでしょうから、今のビジネスを辞めて、好きなことで起業するのです。

ふたつ目は、今のビジネスを好きになることです。

今やっているビジネスがすでにある程度回っているようでしたら、お客さんもついているでしょうし、もしかしたら、従業員も雇っているかも知れません。

そういう方がすでにいることが、実はとてもありがたいじゃないですか。たいていの方が、一人で起業して、一人で営業して、事務処理も一人でやって、大変な思いをしてビジネスをしてきたと思います。

自分のこれまでの苦労とその結果ビジネスが回っていることをありがたいと考える。そういう発想もありだと思います。

成功するためには熱意が必要で、熱意を持続させるには、あなたのその仕事を好きになることが必要です。

好きなことでビジネスをするか、あるいは今のそのビジネスを好きになるか、熱意が続く方を選んで、あなたのビジネスを成功させてください。