松下幸之助

松下幸之助が語る経営者のいちばん大事な条件とは?


松下幸之助が語る経営者のいちばん大事な条件とは何か?

ズバリお答えします。

「『指導者の条件』という、わしの本があるわね。確か、100項目ほどの条件を挙げたと思うけどね。いちばん大事な条件の一つと言えば、人柄やなあ。結局はこれに尽きると言っても、かまわんほどや

経営者に限ったことやない。あらゆる指導者には、このことが強く望まれるな。暖かい心というか、思いやりの心を持っておるかどうかということや。

ほかの条件が揃っておっても、この人柄というか、人間性というか、そういうものがよくないと、結局はすべてがうまくいかんね。(松下幸之助はなぜ成功したのか、江口克彦著、東洋経済新報社)」

そうです、経営者のいちばん大事な条件とは、人柄や人間性です。私も共感しています。なので、こうして経営者のための人間力養成講座と銘打って情報発信しているのです。

これに対しては、経営者に人柄や人間性があったとしても、売上アップや業績向上につながる訳じゃないから、経営者が人柄や人間性を高めても仕方がないという意見も耳にします。

確かにそうだなぁとも思います。人柄や人間性で会社がうまくいくなら、ダライ・ラマだったり、マザーテレサだったり、そういう素晴らしい方々が会社経営をすれば、会社がうまくいっているはずです。

実際やってないので何とも言えないですが・・・。

逆に業績のいい会社の経営者が人柄や人間性がいいかというと、決してそうでもないのも事実です。私も色々な経営者にお会いしましたが、業績がいい会社に限って、灰汁の強い経営者だったりもします。

ではなぜ、松下が経営者の大事な条件として人柄や人間性を挙げたのか。

それは経営者の人柄があれば、人々が慕ってくれるけど、人柄がなければ離れていくので、経営者としての統率力や情報力に大きな差が出てくるからです。

その結果、会社経営に影響を来たすことになるからです。

私が思うのは、経営者は、その人柄に関係なく、自身の経営センスや自身の頑張りで、その人なりの会社経営を続けていくことができますが、そこからさらに会社を大きくしようというのであれば、経営者の人柄が影響してくる、ということです。

あるいは、自分の力に頼らずに会社を回していくためには、経営者の人柄が必要になってくる、とも言えます。

なので、自分ひとりの力で会社を回すのが大変になってきた、もっと社員に力を発揮してもらいたい、と思うのでしたら、経営者である、あなた自身の人柄や人間性を高めることもやってみてください。