最近、ちょっとしたマイブームの一つが江崎道朗先生。安全保障や国際関係の特にアメリカに関する知見が深くて面白い。
で、その一環で、共著だけどこの本を読んでみた↓
渡部悦和、江崎道朗共著「言ってはいけない!?国家論」扶桑社
早速目についたのが江崎先生のこの言葉。
「皆さん、薄々気づいているでしょうが、永田町で仕事をしてきて驚いたのは、政治家もスタッフも、その大半が安全保障に関しては基本的なことも知らないし、知らないことを自覚していないということでした。学校教育で安全保障について学ぶ機会がないので、やむを得ないのでしょうが、やはりショックでした。国会議員とそのスタッフたちは、一般の人と違って安全保障や外交のことについてある程度知っていると思っていましたから。」
重要なのはここ↓
「安全保障に関しては基本的なことも知らないし、知らないことを自覚していない」
安全保障のことを知らないだけではなく、知らなきゃいけないことにも気づいていない、まさに無知。
これはヤバいですよ。
元大蔵官僚で経済学者の高橋洋一先生も言っていたが、経済よりも優先されるのが安全保障。
当然に社会福祉よりも安全保障な訳。
だって、日本が他国に侵略されたとしたら、侵略した国の政治家が侵略した日本の国民のことを考える訳がないでしょ。まずは自分の身を守らなきゃいけないから、景気がどうとか社会保障がどうとか言っていられない。
例えば、誰かに殺されそうになっていて、一生懸命逃げているときに、明日の仕事のことだったり、老後のことなんて考えられないでしょ。まずは逃げること、身の安全を確保することが最優先になるんです。
国家もこれと一緒で、景気や社会保障よりも安全保障が大事なのです。
それなのに、チャイナの船が尖閣諸島にやってきていたり、韓国の文大統領が親北の外交姿勢を取っていたり、北挑戦が核開発を行っていたり、そういう国々に囲まれているというのに、そんなんでいいのか国会議員!
とは言え、国会議員は選挙で選ばれる訳なので、選ぶ有権者である、私たちが安全保障や外交について知識を持っておかないといけないということ。
本来は全く逆で国会議員が安全保障について有権者に語って、それを元に私たち有権者が議員を選ぶべきなのでしょうが、そんなものには到底期待できないみたい。
かくなる上は私たち有権者が知識を持って、国会議員に質問するなりして、プレッシャーをかけていかなきゃいけないことになります。
うかうかしてられないよ、私たち一般人も。ちゃんと勉強しないと。
国会議員を慌てさせるくらいにならないと、国会議員に国を滅ぼされます。